配属関連情報
研究概要・キーワード
サイバーセキュリティ研究室では、セキュリティ・プライバシーに関する技術と環境を研究し、将来の情報通信の姿を明らかにする研究を実施しています。次のような研究内容に取り組んでいますが、それ以外のセキュリティに関する研究も出来ます。
- ネットワーク・Webセキュリティ
- マルウェア、サイバー攻撃
- サイバーセキュリティに関する国際政治・社会科学
研究室配属を希望する方
システム理工学部の全ての学生が配属を希望することができます。電子情報システム学科の学生は、3年次の研究室配属にて研究室紹介がありますので、その情報を参照してください。その他の学生は、横断的研究室配属で希望することが出来ます。6月頃に開催される説明会に出席して、情報を参照してください。
持永研究室では、「研究テーマは学生自身が選ぶ」方針を採用しています。これは私が「研究は、自分自身で探究テーマを見つけ、追求していくプロセスが面白い」と考えているためです。また、自分が情熱を注げるテーマを見つけることで、継続的に研究し、成果を出すことにつながります。
各学生が年間を通じて様々な論文を読んで、報告する機会があります。これは、自分で興味のある分野の全体象をつかむ、論文を読んで研究テーマを探す、内容を理解し疑問を持つ、資料としてまとめる、そして他者に説明するというプロセスを経て、研究の方法や広がりを感じてもらうためです。様々な研究論文の内容を踏まえて、自身の研究テーマを選定します。
また、テーマの決定や研究の進捗に関して定期的に個別面談をします。面談では、学生の興味や希望を聞きながら研究テーマの方向性を一緒に考えます。
- 英語で書かれた論文・資料を読みます
- セキュリティやネットワーク関する知識と、記録・連絡・調べるスキルを身につけます
- 毎週全体で集まるゼミ(各自が15分程度発表)を実施します
- 毎週全員が月曜日に目標設定、金曜日に進捗報告を行います
- 基本的に大学の授業がない日は、ゼミもお休みです
- コアタイム(ゼミ等以外に来なければならない時間)はありません
- 学会で発表します
- 不定期に社会見学します
FAQ
Q.持永研究室ではどんな研究をやりますか?
基本的にサイバーセキュリティに関連することであればどんな研究もできます。サイバーセキュリティは、技術的なことから社会科学的なことまで幅広い分野です。そのため、様々な研究のアプローチがあります。サイバーセキュリティ研究室は情報通信技術の社会実装という観点からサイバーセキュリティを研究し、リスクの低減を目指します。 たとえば、私はソーシャルメディア上の情報を分析してサイバーセキュリティリスクを低減することや、日本や諸外国の関連する政策を比較して社会システムとして研究しています。
Q. どんな就職先がありますか?
サイバーセキュリティは今後ほぼすべての分野で必要な能力です。そのため、情報通信関係の他、金融や電力・ガス・水道といった重要インフラ分野での能力の活躍が期待されます。もちろん、それ以外の企業もサイバーセキュリティを重要視しますので多くの可能性があります。
Q. 1年間の流れは、どうなっていますか?
週に1回のゼミ(各自が15分程度の発表)を実施します。時間は最大で2時間です。 前期は基本事項の確認を行い、後期から卒論のテーマ選定等の研究活動が本格化します。 関連研究や基本的な項目を学んだ後、研究してもらうことを想定しています。
学部4年生の主要なイベントは次の通りです。
| 月 | イベント | 研究生活とマイルストーン |
|---|---|---|
| 4 | 配属、ゼミ開始 | 研究テーマを探すために論文を読む |
| 5 | 相談 | 読んだ論文からテーマ候補を絞る |
| 6 | 相談 | 持永と卒論テーマを決定する |
| 7 | 中間発表 | 決定したテーマで実験、中間発表準備 |
| 8 | 夏休み | 実験、学会発表準備 |
| 9 | 相談 | 総合研究論文のアウトラインを作る |
| 10 | 学会 | アウトラインに従って実験をする |
| 11 | 学会 | 実験結果のとりまとめ、総合研究に向けた確認、学会発表 |
| 12 | 年末 | 12月中旬に論文の草稿を持永に提出 |
| 1 | 年始 | 概要・論文を大学に提出 |
| 2 | 発表 | 総合研究発表会 |
| 3 | 卒業式 | 卒業式 |
Q. どんなものが得られますか?
次のようなものがあります。
- セキュリティやネットワークの知識や技術
- 論文執筆、プレゼンスキル
- 人のネットワーク
Q. 何か準備は必要ですか?
これまでに学修したことに加えて、新しい知識を得る準備をしましょう。 ネットワークやUnix環境の知識は十分でなくてもかまいません。研究室配属後に、論文等に触れる中で知らない知識を調べられるようになりましょう。 英語を読む、書く、聞く、話すことはいつも準備しておきましょう。
Q. 大学院進学はどうしたらよいでしょうか?
大学院への進学を推奨します。詳しい内容は相談しましょう。
これまでの総合研究テーマ例
ウェブページ分類によるトラッキング防止手法開発:
ブラウザ機能拡張としてウェブページ分類に基づくフィルタルールを作り、ブロックするコンテンツ量を調整し、セキュリティを保ちながらウェブページ機能破損を回避する
市販製品のセキュリティ機能を推定する手法の開発:
マルウェアの特性を抽出し、市販製品の性能推定を行う手法を開発する